

リコーグループの製品開発を長年支えてきたデジタルサービス&プロダクツ事業本部。今、その技術力はグループの枠を飛び出し、日本の製造業が抱える深い課題に切り込もうとしています。現場の痛みに根ざす地に足のついたDXと、秋田や鳥取など全国の拠点で場所の制約を打破して活躍するエンジニアたちの姿。自身も複数回の転勤を経て、この1月に拠点を秋田から横浜へ移した事業本部長の槙尾昇が、技術と組織の変革、そして新たなキャリアの可能性を語ります。
一般的なシステム開発会社とRITSの決定的な違いは、私たちが複写機という極めて複雑な製品開発を通じて育ってきた点にあります。メカ・電気・ソフトが密接に連動する擦り合わせの技術、そして厳しい品質基準とセキュリティ技術こそが私たちの最大の武器です。
一方で、市場展開にあたり直面したのが提案力の壁でした。正解が決まったものを作るのは得意ですが、市場のお客様の多くは何に困っているのかさえ言語化できないことも少なくありません。そこで私たちが現在取り組んでいるのが、仮説を提示し、対話をしながらお客様の課題を探っていく方法です。
「御社の場合、この工程でロスが生じていませんか?」と具体的なパターンを提示する。そうして初めて、お客様は「実は、似たようなことで困っている」と口を開いてくれます。当初は開発の課題だと伺っていたものが、実は品質保証のプロセスに真因があった。そんなケースも珍しくありません。だからこそ、本質にたどり着く問いを立てる力を、今私たちは必死に磨いています。
技術の進化、特にAIの台頭は、エンジニアの働き方を根底から変えようとしています。これまでは仕様書を書き直す伝言ゲームのような作業に膨大な工数を費やしてきました。今、私たちはそのプロセスをAIに任せ、人間が苦労して行っていた設定値のチェックなどは既にほとんど自動化しました。
では、空いた手と頭をどこに使うのか。私の本意は、もっとお客様の近くに足を運び、対話と観察にリソースを全振りしてほしいということです。専門用語が通じない現場に飛び込み、AIにはできない“行間を読む仕事”へシフトしていく。技術を武器にしながらも、お客様とよく話し、よく理解し、信頼関係を深め、その先にあるビジネスを変革することに喜びを見出せる。そんなハイブリッドな人材への意識改革に、組織全体で取り組んでいます。
休日のゴルフでの1枚(槙尾:左から3人目)私自身、1月の異動で横浜に拠点を移しましたが、私の部下の半数以上は地方拠点にいます。約470名のメンバーが、首都圏だけでなく北見、札幌、秋田、金沢、鳥取、鹿児島と全国各地に分散しています。
地方だと大きな仕事ができないというのはRITSにおいては誤解です。オンラインで世界中のチームと議論し、グローバルな課題を解決するプロジェクトが、全国のオフィスで日々行われています。さらに遠隔地居住制度により、RITSの事業所がない地域に住みながら活躍する社員もいます。
地方拠点の魅力は、圧倒的なQOLの高さです。朝9時の始業前にゴルフ場でひと回りしてから出社する社員もいれば、夜中に海釣りへ繰り出し、釣ったばかりの魚を自ら捌いて楽しむ者もいます。どこに住むかは会社が個々の事情を十分に理解し、双方が納得したうえで決めています。そして、居住地によって仕事の質が左右されることはありません。RITSは、その自由と責任を両立できる環境です。

これからのRITSで活躍できるのは、お客様の現場に足を運び、事実を直視し、そこから想像力を発揮できる人です。たとえば中小企業の工場では、生産設備を操作しながら手書きのメモをとっている担当者がいる。そうした業務が私たちの提案によって驚くほどスマートになり、「助かったよ、ありがとう」と喜んでいただける。そのために、私たちはお客様の声を丁寧に聞き、業務を分析し、技術の活かしどころを見極め、最適な提案を何度も重ねていくのです。
目の前のお客様を救い、日本のものづくりの現場を次世代へつないでいく。そんな野心と優しさを持った方と、ぜひ一緒に働きたいと願っています。
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