

グループ内向けの業務から、再び地域社会の課題解決へ。新たな転換期を迎えた鹿児島事業所では、社員一人ひとりが当事者意識を持ち、ITの力で変革を起こしています。未来へ向けた熱い想いと挑戦の裏側を紹介します。
かつて外販ビジネスで実績を築いた鹿児島事業所ですが、その後長らくグループ内向けの業務が中心となっていました。現在は再び外販の再構築を目指し、新たな転換期を迎えています。長期間直接お客様と接する機会がなかったメンバーが大半ですが、これを良い機会と捉え、中堅社員も含め、お客様との名刺交換といった基本作法から学び直しています。
いきなり大きな受注を狙うことが目的ではなく、まずは地域の企業を訪問し、現場での経験を積むことを大事にしています。「予算があればこんな注文をしたい」「こんな課題がありそうだ」といった本音を引き出すことを目標に活動中。実際に、先日地方銀行を訪問した際には、お客様がすでに保有しているアプリや仕組みをいかに活用するかといった、相手の業務により深く入り込む提案が求められることを痛感しました。自社の視点だけでなく、お客様に寄り添った提案でなければ採用されないという現実に直面し、実践を通じたリアルな学びを得ています。
地域貢献を単なる義務ではなく、自身の成長機会と捉える文化を醸成するため、社員が自発的に手を挙げて参加する活動チームを発足させました。チームメンバーが主体となり、「元気があっていいね」と言われる事業所を目指して多様な活動を企画・実行しています。港や砂浜、県内最大の繁華街である天文館での家族ぐるみの清掃活動などで地域との関わりを深めたり、鹿児島大学との産学連携による情報交換を促進したり、地元中小企業向けのパソコン教室を開催したりと、それぞれのチームが自発的に考え、地域課題に向き合う日々です。
数ある活動の中でも特に社員自身の成長につながった一例として、小学校向けのロボットを使ったプログラミング教室が挙げられます。2025年度には7校を訪問して授業を行ったのですが、後日参加した児童から「楽しかった」「コンピューターに興味が出た」といった手紙が寄せられ、担当した社員は強い手応えと感動を覚えていました。

出前授業にて

清掃活動での1枚
私たちが最も大切にしているのは、「社員自らが事業所の環境を創る」という姿勢です。オフィス環境や採用活動に至るまで、トップダウンではなく現場の意見を反映させる体制を構築しました。
各活動チームの編成においては、基本的に中堅社員をリーダーに据え、若手とベテランをバランスよく配置して事業所内のコミュニケーションを活性化させています。一方で、なかには「拠点採用チーム」のように、入社3年目の社員がリーダーを務め、1〜2年目のメンバーを牽引するチームも。若手の柔軟な発想を活かして電車内のポスターや駅のデジタルサイネージ広告を自ら企画し、予算交渉やデザイン案の作成まで主導しました。このチームには中堅やベテラン社員もオブザーバーとして参加していますが、あえて口出しはせず、基本的には見守る姿勢をとっています。もちろん、相談を受けた際には客観的な意見を出し、若手の企画を裏からサポートして形にしました。
さらに、こうした活動の成果を社員個人の目標設定に組み込み、人事評価の交渉材料にできる仕組みも整えています。自発的な活動をしっかりと評価につなげる姿勢を示すことで、社員が積極的に動きやすい環境を後押ししています。
拠点採用チームが企画した路面電車の広告
本社からの指示を遂行するだけの組織ではなく、自分たちで事業所の「色」を創っていくのが私たちの目標です。年に一度の方針発表会では、今後の事業所の方向性について率直に意見を交わし、特色ある事業所づくりへの共通認識を深めてきました。目指すのは、こうした自律的な姿勢を活かして地域のDX化を支援し、お客様と共に成長するパートナーとなること。地域での存在感を高め、「地元で働きたい企業No.1」になることを目指し、優秀な人材の県外流出を防ぎたいと考えます。
自分たちで事業所を創るという意志が、若手の挑戦を支える確かな土壌です。地域課題に向き合い、自律的な成長を追求する鹿児島事業所。これからも地域社会のIT化に貢献し、組織としての価値を高めていきます。
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