

2026年4月、新たな拠点として産声を上げた高松事業所。地域に根ざしたデジタル推進の最前線として、今まさに力強い一歩を踏み出しました。異例のスピードで立ち上げられた背景や、オフィスの絶景がもたらす前向きな心境の変化、そして産学官連携によって描く未来に迫ります。
近年、AIなどの先端技術を取り入れたいと検討し始めている企業や自治体が増えている一方で、具体的な進め方が分からず足踏みしているのが実情です。RITSは直近の方針として、こうした地域の課題を技術で解決に導く拠点を作りたいと考えました。その中で、中四国や関西エリアを担うのが高松事業所です。四国と本州を結ぶ瀬戸大橋のように、地域の企業や自治体をデジタル化へと伴走する架け橋となることが使命です。
香川大学とは以前からリコーグループ全体で繋がりがありました。学生とともに「IT人材のキャリアマップ作成手法」について研究し、共同で論文も発表しています。このような香川大学との継続した関係性という土台があったことも、高松へ進出する大きな原動力になりました。現在も新しい研究テーマに向けて調整を重ねており、地域に密着したビジネスを発展させる基盤が整いつつあります。

野水社長と高松メンバー
昨年度、RITSは神戸市で自治体のAI基盤の構築から運用保守までを手がけました。機密情報を扱うという高いハードルを越え、実務で活用できるAI環境を実現させた本件は、RITSとしても初となる画期的なプロジェクトです。この過程で得られた多くの学びと成功事例を水平展開すべく、仕組みを築き上げた開発のコアメンバーを高松事業所にも参画させ、実践的なノウハウをすぐに活用できる体制を整えています。高松事業所を足がかりに、まずはDXへの動きが比較的早い大阪や広島といった規模の大きな都市を中心にアプローチしていく見込みです。
並行して、すでに香川県内の自治体とも関係構築を進めています。デジタル化の進め方に悩む自治体や企業に対し、私たちが持つ成功事例を共有することで、変革を一歩踏み出すための架け橋になりたいと考えています。
前年に立ち上げた長崎の事業所では、立地協定締結から開業までに1年半近い時間をかけました。高松の場合は、当初は5月のゴールデンウィーク明けから徐々に動き出す想定でしたが、1月に実施した香川県・高松市との立地協定締結式の際に、「4月開所」が正式に決定しました。準備期間3か月という想定を遥かに超える過密スケジュールでしたが、そうと決まれば全力で突き進むのみ。ここから、私たちの急ピッチな開設準備がスタートしました。
人事や総務をはじめとする各部門のスペシャリストが一丸となってインフラ環境を整備し、なんとか立ち上げを完了。開所日までにすべてが完璧に仕上がったわけではありませんでしたが、まずは無事に開所式を迎えられてほっとした、というのが本音です。


そうして開所を迎えた事業所の大きな魅力の一つが、この高松という土地の美しさです。窓の外には瀬戸内の多島美が拡がり、私たちは終始ブラインドを開けたまま、海を眺めながら仕事に取り組んでいます。この美しい景色の中でゆっくりと勤務に備えたいという思いから、朝早く出社して準備に取り組むメンバーもいます。
リゾートのような開放感と業務が融合し、前向きに働ける環境が生まれています。
この恵まれた環境を活かし、社内のウォーキング大会に合わせて景色を楽しみながら通勤するなど、健康づくりにも挑戦しています。この最高の環境を力に変え、中四国エリアにおけるDXの架け橋という本来の目的をしっかりと果たしていきたいと思います。

事業所の立ち上げは、あくまでスタートラインに過ぎません。私たちは事業所の開設にあたり、「2030年までにこの拠点で50名が働ける環境を実現する」という目標を掲げています。この規模の拠点へと成長させていくためにも、活動基盤を早急に整え、地域との関係性を深めていく必要があります。
特に注力しているのが、地元における次世代IT人材の採用と育成です。香川大学だけでなく、中四国エリアの大学を視野に入れた、インターンシップの計画も進めています。今後はこうした取り組みを通じて、高松事業所を「IT人材が集まり活躍する採用拠点」として確立させていきたいと考えています。
経営企画本部
経営戦略部 総務グループ リーダー
高松事業所管理者
谷口 太郎
IT ソリューション事業本部
高松開発室
小山田 章彦
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