

札幌事業所の若手メンバーを中心に結成された「札幌ギアワークス」。最高難易度の『アドバンストクラス』という高いハードルを前に、一時は年次の差による遠慮やスケジュールの遅延に苦しみました。しかし、対等な議論ができる関係性を築き直し、最新のAIツール活用とベテラン社員による厳しい技術レビューを糧に、彼らは「勝つための設計図」を練り上げました。舞台はついに、全国大会へ。そこで待ち受けていたのは、練習では一度も経験したことのない不測の事態でした。
全国大会という、一発勝負の極限の舞台。しかし、1回目の走行でチームを待ち受けていたのは想定外の不調でした。コース途中でロボットが停止。会場のプレッシャーに飲み込まれそうな状態において、チームは即座にピットへ戻り走行ログデータの解析に着手しました。パニックに陥ることなく、記録された客観的なデータに基づいて原因を分析。議論の末、直前の安易な修正はリスクが高いと判断し、あえて実装は変更せずに2回目の走行に挑んだ結果、完璧な走りを披露しました。

大田 1回目の走行が終わった瞬間、悔しがる間もなく全員がモニターにかじりついてログを確認していました。あの時、誰一人パニックにならず、何が原因なのかをデータに基づいて冷静に議論できたことが最大の勝因だったと思います。
今村 確かにそうですね。以前の自分なら焦って何もできなかったかもしれません。でもピットでは「まずは数字を見よう」と自然に皆が集まった。今回の挑戦を通じて未知の領域でも、どう事実を分析し、どう有識者に頼り、どう自分の答えを出すかという学びのプロセスを体得できたのが、僕にとっては技術以上の財産になりました。
佐藤 あの瞬間の判断こそ、数ヶ月間「なぜこの設計なのか」と本質を突き詰めてきた成果でした。ログを確認し、あえて実装は変えずに再キャリブレーションで対応するという作戦に踏み切れた。不確定なことに挑戦し、対話で解を導き出す力。このプロセスこそが、私たちが日々の仕事で追求している課題解決の核心そのものだと思います。
札幌ギアワークスが成し遂げた総合優勝。それは、RITSという組織が持つ「若手の挑戦を全力で支える土壌」を改めて証明する機会となりました。今回のプロジェクトを通じてメンバーが手にしたのは、優勝カップだけではありません。かつては動けばいいという目先の目標に留まっていた若手エンジニアたちが、ベテランとの対話を通じて、システム全体の信頼性や保守性までを見据えるプロの視座を獲得しました。ゼロからシステムを組み上げ、本音で議論し、ベテランの知恵を継承する。この濃密な試行錯誤のプロセスは、日々の実務におけるシステム開発の品質をも大きく引き上げています。

記伊 普段の業務では既存システムの改修などが多いため、要件定義から実装までを自分たちで一から作り上げる経験ができたことは自信に繋がりました。システム全体を俯瞰する視点は、今の業務にも活きています。
森 今回の活動を通して、札幌事業所のオープンに技術を語り合う文化の価値を再認識しました。僕たちが苦労しているときに、業務外でも真剣に相談に乗ってくれる先輩たちがいる。この繋がりこそがRITSの強みですよね。
佐藤 そうですね。今度は私たちがこの経験を後輩たちに伝えていく番です。誰かの喜びを自分の喜びとして感じ、高い目標に向かって本音でぶつかり合う。この姿勢を絶やさなければ、RITSはもっと面白い組織になっていくはずです。
エンジニアが自らの意志で学び、仲間と共に未知の領域に踏み出す。そして、論理に基づいた自らの技術に誇りを持つ。それこそが、RITSが何よりも大切にしたい価値です。今回の挑戦で培われた「事実に基づき、対話で最適解を導き出す力」は、10年後の未来においても、あらゆる困難を突破するための確かな武器となっているはずです。「誰かの喜びを、自分の喜びとして感じられるエンジニアでありたい」。その志を持つ若き精鋭たちが、これからもRITSという挑戦のフィールドで新しいスタンダードを創り出し、社会へ、そして世界へと、新たな価値を提供し続けてまいります。
デジタルサービス&プロダクツ事業本部
東日本開発センター 第2開発部 第3グループ
佐藤 大生
デジタルサービス&プロダクツ事業本部
東日本開発センター 第2開発部 第4グループ
今村 岳
ITソリューション事業本部 データアナリティクス
センター AIソリューション開発部 第2グループ
大田 翔貴
ITソリューション事業本部 ITサービスセンター
サービスマネジメント室 第1グループ
記伊 虎太朗
デジタルサービス&プロダクツ事業本部
東日本開発センター 第2開発部 第4グループ
森 篤志
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