「健康経営優良法人2021(大規模法人部門)~ホワイト500~」
総合評価:申請企業数2523社の100位圏内に認定されました
社員がイキイキと働ける職場風土を醸成するため、「健康宣言」を表明し、会社全体で健康維持増進に取り組みます。
経営トップを最高健康責任者として、健康管理を主管とする部門が中心となり取り組みを推進しています。
また、各事業所に配置されている産業医・保健師、リコー三愛グループ健康保険組合との連携はもとより、メンタルヘルス対策では専任の臨床心理士・カウンセラーに連携するなど、様々な施策を展開しております。
このような推進体制のもと、社員がイキイキと働ける職場風土を醸成するために、会社全体で「こころとからだの健康維持増進」に取り組んでいます。
健康指標 | 2017年度 | 2018年度 | 2019年度 | 2020年度 | 2020年度目標値 | 重点 KPI |
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身体の健康 | 有所見率 (リコーグループ基準) | 血糖 | 15.5% | 15.2% | 13.9% | - | ハイリスク者の 放置ゼロ | ★ |
血圧 | 13.8% | 13.9% | 13.3% | - | ★ | |||
脂質 | 44.2% | 43.6% | 46.3% | - | - | |||
肝機能 | 23.2% | 24.2% | 23.2% | - | - | |||
適正体重維持者率 | 62.3% | 61.5% | 61.6% | - | - | |||
アブセンティーズム | 0.14% | 0.10% | 0.10% | - | 0.09% | ★ | ||
こころの 健康 | ストレスチェック | 受検率 | 89.1% | 85.7% | 92.9% | 87.8% | - | |
高ストレス者率 | 12.4% | 12.6% | 8.7% | 7.9% | 8.2% | ★ | ||
休業者の新規発生率 | 1.03% | 1.03% | 0.42% | - | ||||
アブセンティーズム | 0.66% | 0.60% | 0.69% | - | 0.62% | ★ | ||
プレゼンティーズム | - | B | A | - | A | ★ | ||
社員意識調査実施率 | - | 94.2% | 91.6% | - | 90.0% | ★ | ||
生活習慣 | 運動習慣比率 | 12.0% | 10.2% | 10.0% | 16.0% | - | ||
睡眠充足率 | 40.8% | 44.2% | 44.1% | 58.3% | - | |||
喫煙率 | 17.8% | 17.2% | 18.5% | 16.9% | - | |||
飲酒率 | 22.7% | 22.6% | 21.2% | 21.8% | - |
時間外勤務の低減、有休取得率の向上、テレワーク等の多様な働き方の導入により、十分な睡眠時間・休息の時間が確保できることは、社員の健康維持増進に繋がります(2018年-2019年度比較では睡眠充足率は14.2%増加)。
また、アブセンティーズム、プレゼンティーズムを改善させることで、疾病を原因とした生産性の低下によるコスト損失を防いでいます。
法定項目の健康診断に加えて、がんの早期発見や生活習慣病予防に狙いを絞った健康診断を実施し、健康維持・増進に取り組んでいます。また、健康診断受診率は100%を維持しています。
項目 | 必須 | オプション |
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大腸がん(※) | 35歳~ | 50歳・55歳 大腸内視鏡検査 |
前立腺がん(男性) | 50歳~ | |
肝臓がん | 35歳~節目5年毎、B型肝炎・C型肝炎ウィルス検査 | |
子宮がん・乳がん(女性) | 35歳~ | 34歳以下(7,000円補助) |
腹部エコー | 35歳~節目5年毎、肝臓・膵臓等 | |
胃がん | 35歳~節目5年毎(胃部X線または胃カメラ)、 35歳ABC検診またはピロリ菌・ペプシノゲン検査 | |
肺がん(※) | 40歳~喫煙者に喀痰検査実施推奨 | 50歳・55歳 肺CT |
脳(※) | 該当なし | 50歳・55歳 脳ドック |
各事業所に勤務する社員をフォローするために、産業保健体制が全国に整備されています。産業医・保健師による、健康診断後のフォローや健康相談、メンタル不調者との面談等、きめ細やかなサポートを展開しています。
社員の健康を守り、受動喫煙の低減化をはかるため、2015年1月から社内全面禁煙とし、就業時間内の禁煙を展開しています。
また、 健康保険組合と協力し、禁煙補助金制度やオンライン禁煙外来プログラムを導入しています。
喫煙率
「メリハリのある働き方」を推進し、週2回のノー残業デーの実施、リモートワーク、サテライトオフィス、在宅勤務の活用による残業時間の低減や、時間年休の導入、長期休暇前後に有給休暇奨励日を設定する等、有給休暇の取得を促進しています。また、残業時間が一定時間を超えた場合、本人と上司による健康管理セルフチェックを実施し、長時間労働に起因する健康リスクを低減させるため、必要に応じ産業医による面談も行っています。
月平均残業時間
年次有給休暇の取得率
健康診断の結果より、リスクが高い社員(※)への支援を強化し、精密検査や治療を放置することがないよう、産業医・保健師と会社が連携して対応しています。施策の展開については、産業医が経営会議に参加し、施策の重要性を伝えました。重点KPI:放置者数ゼロ
セルフケアでは、社員が自身の健康状態を把握し健康意識を高め、行動につながるよう、ストレスチェック、e-ラーニング教育を実施しています。ラインケアでは上司がメンバーの変化にいち早く気づき行動できるよう、組織職向けにラインケア研修の実施、1on1ミーティングを展開しています。また、必要に応じて産業医・保健師・カウンセラーによる健康相談や面談を実施しています。本人、上司、産業医・保健師、人事担当が連携して、メンタルヘルス疾患の未然予防、早期発見と対処、職場復帰支援に努めています。
2020年7月にはコロナ禍におけるメンタルヘルス対策動画(セルフケア・ラインケア)を配信し、未然予防・早期発見に繋がる施策を展開しました。
メンタルヘルス不調による休業者率
(1ヶ月以上の休業)
重点KPI:休業者率の低
2018年⇒2019年:0.2%低減
2020年度目標値:0.2%低減
健康診断結果より、正しく自身の健康状態を知るために、健康診断解説動画を展開しました。また、生活習慣の改善に役立つライフスタイルアドバイス集を提供。医療職は、社員に対する、保健指導のツールとして活用しています。
2020年3月以降は、コロナ禍での在宅勤務が継続する中、トレーナーによるWEBエクササイズをライブ配信し、社員の運動機会の定着を推進しています。
ワークライフマネジメントへの取組みが進んでいる中、女性特有の健康課題に対しての取組みが不十分でした。そこで、女性の健康について、情報や知識を得る・それを活用する力を身につける目的で、参加型の女性社員を対象としたセミナーを2019年に開催しました。また、研修内容はビデオ撮影し、参加できなかった社員(男性含む)に公開し、女性の健康課題を修得できる機会を提供しています。
<2019年度のがん検診受診率>
全国8か所にある全ての事業所において、健康保険組合からの補助金を活用して、ウォーキング、健康度測定会等の健康イベントの開催や、健康器具を事業所内に設置し社員の健康意識を高める活動を推進しています。
健康イベントは2012年より各事業所にて実施しています。本社事業所は2013年より実施し、2019年度目は第7回目の開催となります。
鳥取事業所:秋の健康ウォーキング開催
基本的な考え方「社員の健康安全、感染拡大防止にむけた社会的要請、事業継続に配慮した勤務体制に努める」を基に、コロナ対策チームを結成し、経営層や全国の各事業所長との定例会議を開催。会社として、社員の感染拡大を防止するための対策を速やかに講じました。
日々の検温・体調管理は継続的に実施し体調不良者を早期に把握する仕組みを作っています。また、在宅勤務、時差出勤等を積極的に活用し、通勤時の感染リスクを下げると共に、出社勤務の人数を減らすことで、出社時に感染リスクの高い環境を作らないよう努めています。
社員の健康は、社員自身の幸福の基盤であると同時に当社の発展の基盤であるとの考えのもと、企業経営における重要課題の一つとして捉えております。今後も一層健康経営を推進し、企業価値の向上に努めてまいります。